第9回海に浮かぶ映画館にて深田隆之監督作『わたし/あいだ/わたし』上映にお立ち会いいただいた皆さん、ありがとうございました。8分と短い尺ながらこの映画の制作過程は、コロナ禍でむしろ積極的に極私的空間に閉じこもりがちであった私にとっては思い返せばかなりの確かなもので、それは(自分の)外に出て誰かと何かをすること、そこでようやく初めて起きる出来事についての体験であり記録でありました。だからそれは根本のこと。いつもの仕事でもそりゃ誰かと関わるし、なんなら制作進行てほんとにもうめっちゃそうですけれども、そういう、いわば特定の目的に向かう、役割を負った割合の大きいときの私ではなく、もう少し私そのもので他者と関わるということについての出来事。ほんでそれは、極私的な、当事者にしか持ち得ないものだけど内向きで外部が手を伸ばすことには躊躇してしまいかねないものから、わずかにでも射程を広げられるようなこととも繋がる。昨日見たこの映画は繋がっているように見えた。誰にでも、私と私のあいだがいるし、ある。その隙間。極私的なこと、そしてその一歩か二歩分くらい、同心円の円が拡がるような感じ。最近自分の手に負える範囲についてよく考えていて、今回は今の自分の手に負える範囲と近しい感覚かもしれないなとまた思った。ま、いんだけど。そんでほんとにこれはずっとそうだったんだけど、長らく密かなファンだった笠島智さんが併映作『ナナメのろうか』に出演されててご来場されてたもんで、ちょっと話せたしファンですって言えた。親しい人たちによかったねって微笑まれた。この2作を続けて見るのは意味があった。気づけば5、6年近くなんやかや割と近いところにいる深田さんの着実な変化や変遷も楽しませていただいて同乗させていただいている感ある。
https://umi-theater.jimdofree.com/
2021年12月04日
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